文豪アクト|紙面から演劇の熱さが溢れてきてくる名作

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文豪アクト 1 (ゼノンコミックス)

今回紹介するのは、演劇をテーマとした珍しい漫画。なんと主人公は、主人公らしからぬ「老け顔の高校生」です。

脚本を書くことがが好きな主人公と、演劇部を追い出され、発言にエッジの効いた女子高生と裏方二人が中心となって進んでいくストーリーです。それでは、感想、ちょっとネタバレ、いってみましょう!

文豪アクトは「マンガほっと」で無料連載中です。

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演劇でありながらバトルのような展開

演劇というと、どうしても劇団四季のようなセレブで凛々しい感じを想像しがちですが、この「文豪アクト」はどちらかといえば、ステージに至るまでの練習や裏方の舞台づくりをテーマにしています。

そのため、役者たちの主役の奪い合いのようなバトル展開(さながらダンスバトル)のようになっていて、迫力があります。

この作者のセンスなんでしょうが、演劇をしているシーンでのオーラ(のようなもの)の書き方がうまくて、引き込まれます。音楽を題材にしたテーマでよくある、漫画だから音が出ないのに、音が聞こえるような感覚。

演劇を見ていないのに、その人が素晴らしい演技をしていると感じさせる画力がこの作家さんにはあります。

 

公園で出会った二人を演劇しているときは最高に良かった

物語の最初の方で、老け顔の高校生「通称:文豪の八熊太平」と、演劇部を追い出された「鶴舞翔子」が、ライバルの「立田佐織」との演劇を比べるシーンがあるのですが、これ、めちゃくちゃ良かった。

ちょっとネタバレになりますが、実力のある佐織が観客を飲み込むような即興劇をやった直後に、そのまま続けて即興劇で、素人の文豪と、翔子が引き込むような演技をしていくんですよね。

見ている方としては、失敗するかもなと思いながらも、紙面上の二人の演劇に引き込まれていくので、「こりゃ、やられたな」という感じになりましたね。

 

脚本が好きが漫画の質を深めていく

文豪「八熊」は、翔子に引き込まれて演劇部の役者になるのですが、本来は脚本が好きでずっと書いてきた経緯があります。そのため、この漫画では、演劇のストーリー(脚本)にも焦点があたります。

演劇部との勝負の前に、「鶴の恩返し」という演目で佐織に挑むのですが、この鶴の恩返しにはたくさんのシナリオがあることを、この漫画を通じて初めて知りました。

鶴の恩返しにこんなにパターンがあったなんて・・・、他の昔話も同じようにパターンがあるのか、ちょっと調べて見たくなると同時に、この「文豪アクト」での紹介が楽しみでなりません。

 

まとめ

「演劇」がテーマになっているマンガは「累」くらいで、他を読んだ事はありませんでしたが、この作品も演劇の中に引き込まれる要素があります。

それこそ、音楽マンガの「四月は君の嘘」や、社交ダンスをテーマにした「ボールルームへようこそ」みたいな感じ。

現在「マンガほっと」で無料連載しているのですが、引き続き注目して読んでいきたい作品です。

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