【無料で読める】キャタピラー 感想・ネタバレ【秩序を守って仕事を請け負う女殺し屋の苛烈な戦い】

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キャタピラー 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

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さまざまな殺しのテクニックを持つ「蟲」たちの闘いを描いたアクション・コミック『キャタピラー』。

「組織」に飼い慣らされた殺し屋「芋蟲」は、他の「蟲」たちとの闘いに勝利することが出来るのでしょうか?

キャタピラーは「[mangaup-text]」で無料で読むことができます。

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「キャタピラー」のあらすじ

「芋蟲」は「組織」に所属する殺し屋。「狙った獲物以外は手を出さない」を信条とする彼女ですが、仕事現場で「同僚」に遭遇します。

その同僚「針蟻(パラポネラ)」と戦闘に突入した状況から、「芋蟲」は相棒である「蛍蛾」が自分の情報を売っていたことを知りました。

背後にいたのは「鳳蝶(アゲハ)」という謎の人物で、「芋蟲」はその人物が開催している豪華客船での「害虫駆除」と称した蟲同士のバトルロワイヤルに潜入することになります。

『キャタピラー』は、同じ村田真哉氏原作の『アラクニド』のスピンオフ作品であり、同作に登場した「芋蟲」の過去にまつわるストーリーです。

「組織」の蟲たちが繰り広げる戦闘シーンが熱い本作はヤングガンガンにて連載中、単行本は既刊9巻、webではマンガUP!で読むことが出来ます。

 

「組織」に属し蟲にちなんだ能力を駆使する殺し屋たちの、血に塗れた饗宴

「組織」、「蟲」などの本作品特有の表現が多く使われますが、ざっくり説明すると、「組織」とは殺人による戸籍・国籍の奪取と販売を行う集団であり、「組織」に所属する殺人実行者は節足動物にちなんだコードネームを与えられています。また、そのコードネームは殺人者の能力を表していることから、彼らは「蟲」と呼ばれます。

「芋蟲」は、元の名前を稲生美樹といい、児童養護施設育ちの孤児でした。実際の血縁はないものの姉と慕っていた稲生美香が施設職員の虐待によって死亡したことで暴走、職員全員を殺害した過去を持ちます。

このように、「蟲」には不幸な経歴を持つものは少なくありません。この辺りの描写は結構キツいので、読む人を選ぶかもしれません。「芋蟲」の持ついくつかの能力はイモムシにちなんでいて、他の「蟲」たちもそのコードネームにちなんだ能力を披露してくれます。節足動物縛りの能力というアイディアはユニークで、異能バトルものが好きな人には楽しめる作品です。

 

「芋蟲」を狙う黒幕の目的と組織との関係は?

「芋蟲」は、自分を狙ってきた「針蜂」が、死んだ姉・稲生美香の名前を口にしたことから「針蜂」の依頼主に興味を持ち、「鳳蝶」のことを知ります。

「鳳蝶」は「針蜂」を差し向けただけでなく、「芋蟲」の相棒である「蛍蛾」に情報提供及び抹殺を持ちかけていました。

「針蜂」とのバトルは、「針蜂」がめっちゃしぶといおっさんでなかなか決着が付かず、見応えのあるものとなっています。てか結局死んでないし! そして情報を売り渡していた相棒「蛍蛾」は逆にさくっと死んでしまいました・・・かわいかったのに・・・!

実は原作者の村田真哉さんのpixivアカウントでは、この「CATAPILER」のパルボネラ戦の初期ネームが公開されています

最初は「芋蟲」も「蛍蛾」も男性だったのですね・・・「蛍蛾」、知的メガネ黒髪娘に変更されていて好みだったのに……R.I.P.

相棒「蛍蛾」に裏切られたため、「芋蟲」は「組織」の連絡役である「雀蜂」にコンタクトを取り、「鳳蝶」について更なる情報を得ます。また、これがきっかけで、新たな相棒となる「華蟷螂(はなかまきり)」と出会います。

そして、「鳳蝶」が豪華客船で「害虫駆除」と呼ばれるパーティ兼「蟲」たちのバトルロワイヤル・ショーに潜入することになるのです。

 

この作品が『アラクニド』へどう繋がるのか?――スピンオフ作品の意義

「害虫駆除」で多くの「蟲」が登場しますが、実は「芋蟲」も含め、多くの「蟲」は時系列的にはこのあとの物語である『アラクニド』にも登場したキャラクターです。

アラクニド 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

 

このため、『アラクニド』既読の読者には、「蟲」と「芋蟲」の戦闘の勝敗は別にしても、生死はわかっています。

スピンオフ、特に本編の時間軸を遡る番外編や外伝作品の場合、その番外編等で語られる内容が本編とどう繋がっていくのかは、ストーリーテリングの腕の見せ所です。

たとえばFateシリーズでは、『Fate/Stay Night』のスピンオフ『Fate/Zero』は、物語としては本編とはまったく別のアプローチを行っている作品ですが、正史である本編では語られなかった一部のキャラの過去を描き、裏設定とも言える因縁をも提示してみせました。

これだけの成功例は滅多にありませんが、スピンオフ作品は、読者に本編を再読したくなるような魅力を補完してこそ成功と言えるのではないでしょうか?

――まあ、どちらかというと、本編の「二匹目のドジョウ」を狙った副産物的な作品が大半ですが。『魔法少女リリカルなのは』のように、本編よりスピンオフの方が人気となり、長く愛される作品になった例もあります。

ORIGINAL CHRONICLE魔法少女リリカルなのはThe 1st 1 (角川コミックス・エース 247-14)

 

『キャタピラー』は単独作品として楽しむことが十分可能ですが、『アラクニド』との関係では、その黒幕の「鳳蝶」が「『組織』には属さない」という設定なので、「組織」には影響のない物語であると捉えてよさそうです。

でも、仮にそう説明ができても、多くのキャラクターが重複して登場しており、完全に無関係とすることは、読者の納得は得にくいでしょう。

『アラクニド』が好きだから『キャタピラー』を読んでいる人にとって、『キャタピラー』がどういう結末を迎えるかで、両作品の評価が変わってくる可能性が十分あります。

 

キャタピラーの感想・ネタバレまとめ

ところで、このマンガの作画は4巻で変更しています。

当初は匣咲いすかさんが作画担当でしたが急逝、連載休止を経て速水時貞さんが新しく作画担当となって再開、という経緯があったそうです。

絵柄については、一番気になったのが胸の描写の違いでした。匣咲さんはしなやかな弾力性を感じる描写ですが、速水さんの方は最近の格闘ゲーとかで人気のたぷんたぷん系描写です。

なんにせよ、作品掲載が再開したことは、読者や亡くなられた匣咲さんを含めた関係者にとって、非常に幸いなことだと思います。

すべてのクリエイターさんにおかれては、健康維持に務めて長く執筆して欲しいものです。

現在連載中の「芋蟲」が『アラクニド』の未来へどう繋がっていくのか、現時点では不明です。彼らの戦いの結末にはなにが待っているのか、ファンは目が離せませんね。

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