【無料で読める】ファイアパンチ 感想・ネタバレ 【雪に覆われた世界と進化した祝福者】藤本タツキ

12月 13, 2017

ファイアパンチ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

作者 藤本タツキ
発刊数 6巻(2017年8月現在)
無料で読めるアプリ 少年ジャンプ+

今回紹介するのは、あり得ない中に未来へのリアルと恐怖を感じる「ファイアパンチ」。

地球危機のパニック漫画であり、そんな最中でも妹を一番大切に想うアグニのストーリーです。

「ファイアパンチ」は、集英社の公式アプリ「少年ジャンプ+」で連載しており、無料で読む事ができます。

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ファイアパンチのあらすじ

氷の魔女のせいで雪に覆われて人々は飢餓と狂気にも覆われました。

生まれながら奇跡を使える人を祝福者と呼ぶ社会に住んでいる兄アグニと妹ルナです。この二人も再生能力があるので、腕を切って飢えている民の為に人肉を差し出しています。

ある日、最愛の妹ルナをドマに殺されてしまいます。ドマは、炎の祝福者です。ドマのせいでアグニは炎に包まれます。

再生能力のあるアグニは、炎で焼け続けても死ぬ事はありません。ルナをドマに殺されてドマに復讐する事だけを糧にアグニは生きて行きます。

しかし、次第に神様と崇められる様になり復讐する自分から始まり神様になる自分とどんどん意に反してやらなければならない事が増えて行きます。

狂気の終わりなき世界の中、アグニは最後、どの様に生きていくのでしょうか。

 

未来の地球への警告では?

地球は300万年前から氷河期に入っており今は氷河期の中でもそんなに寒くない時代で寒い時代と寒くない時代を繰り返し本当の氷河期に突入すると生物学者、長沼毅氏がテレビで言っていました。

温暖化と言っているので実感はありませんですけれど。

しかし、「ファイアパンチ」を読んで長沼先生の発言を思い出して怖くなりました。

架空の世界の話のようですが、こんな狂った氷の世界がやってくると思うと私もアグニのように生き続けてもっていう様な気分になってしまうと思います。

 

祝福者の存在

ファイアパンチの世界には奇跡を使える人を祝福者と呼んでいますが、祝福者は奇跡ではなく生き延びる為の進化なのです。

ファイアパンチの世界で生きる人々は教養がない為にその事に気付いていません。

祝福者達を賢く導けば暮らしやすい世界になるはずなのに、しかしファイアパンチの世界で生きる人々はみなクレイジーなのでそんなゆとりはありません。

愛や教養や倫理などは、衣食住が満たされ心にゆとりがある社会にしか生まれないものなのかも知れません。

 

ひたすらルナを愛している

そんなゆとりのないクレイジーな世界でもアグニとルナは相手を思いやり愛しあっていました。

兄妹ですが、こんな狂った世界ですし、若い人がいないのですから納得です。

餓死を避けるために人肉を食べているアグニとルナの村の人々です。

昔観た映画「野生の証明」にも自分の腕の肉を食べるシーンが出てきますが、切羽詰まる状況を表すには人肉を食べる事が一番説明いらずの説得力のあるシーンが描けると思います。

ルナが兄を讃える言葉は「兄さんの腕は美味しい」というのにはギョッとしますが、いくら再生するといってもルナの前では強がっているアグニですが、腕を切り取るのは痛いのです。

ギョッとするこの言葉無しには腕の切りがいがありません。

 

世界観がきちんと描かれている

色の無い腐敗した世界がきちんと描けているので、あり得ない状況ながら説得力がありすんなり物語を受け入れる事ができます。

地球の過去や未来をこんな風に想像した事がある想像力豊かな人ならなおさらこのカオスな状況をリアルに感じられるのかも知れません。

 

人々と宗教の関わり

何を生き甲斐にしたら良いのか分からない時、出口が見えない苦しみを感じた時、やはり人は神様に救いを求めるのでしょう。

図らずとも神様になっていったアグニを讃える人々の心理が現代人にも通ずる感じがしていつの時代も同じだと思いました。宗教の誕生の瞬間ってこうなんだろうなと思いました。

 

長年炎に耐え抜いたアグニの運命

火だるまになったままのアグニでも、元々の優しい性格のおかげでこんな見た目でも仲間ができ、神様として崇められます。

8年もかけて炎の痛みに耐性していったアグニはものすごい精神力の持ち主です。しかし、アグニは、本当はもう死んで何もかも終わりにしたいのです。

大切な妹も死んで、火に焼けて痛みが止まらないなのに再生能力のせいで死ぬ事も出来ない。

この世界に出てくる人は、善悪、敵味方というより終わらない苦しみを紛らすためにひどい事をしているのです。

まるで溜まり続けるストレスから解放されない現代人の苦しみを表しているかのようです。しかし、答えを提示してくれるわけでもなく、ひたすら耐える描写はみていて辛いです。

アグニも燃え続けて思考能力が落ちているせいで、昔の自分を思い出して皆を助けたくなったり、ルナを殺したドマに復讐をするのをやめると決めたそばからドマとドマの周りの人々を燃やしてしまうといった相反する行動を取るのでこの狂った世界では精神の安定は計れないことを知らされます。

 

狂ったキャラクターを持つトガタ

一番長生きのトガタは、私たちが現在生きている世界を少し知っている人物ですが一番クレイジーに見えます。

しかし、この狂った世界の中、さらに性同一性障害にも苦しみ、狂ったキャラクターを演じていたといえます。

何を考えているのかわからないキャラクターでしたが、トガタのシーンは笑いもあったし、アグニは、トガタに兄弟の絆を感じられたので死んでしまって残念でした。

しかし、この世界では死ねる事がこの苦しい世界からの解放を表すのでトガタにとっては、幸せな死だったのでしょう。

 

神話や歴史の人物になぞらえたキャラクター設定

神話や歴史の人物から名前をとったのではないかと思われるキャラクター設定です。アグニは火の神様です。アグニはファイアマンになってますね。

ユダはイエスキリストを裏切ったキリストの弟子の名前と同じです。

トガタはローマの喜劇の事で、トガタは飽きないように映画を撮ってました。ドマは、法学者で合理主義哲学の影響を受けていた人物です。ルナを殺したドマでしたが、子供達に教養を身につけようとしていました。

今は、ルナの身代わりになりアグニと愛しあっているユダですが、アグニを裏切る展開になるかも知れないですね。

 

人類再創造が進むのか?

この「ファイアパンチ」は、きっと氷河期により一度地球が滅んで、どのように再生していくのかを描いていくのだと推測します。

人間が木や月や太陽に転生して新時代を築いていくのだと思います。再び幸せな時代が到来すると良いですね。

 

まとめ

北斗の拳や進撃の巨人やジョジョの奇妙な冒険などの様に、通常社会ではない独特な世界観の中にスッと入り込めたらハマる事間違いなしの「ファイアパンチ」です。

非日常を味わいたい人にオススメです。将来、地球がこうなってしまったらどうしようとドキドキしながら読んでみて下さい。

 

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