【無料で読める】ふたがしら 感想【時代もの、珍道中、ブロマンス。どれか一つでもビビっと来た方にオススメ】オノ・ナツメ

ふたがしら 第1集 (IKKI COMIX)

作者  オノ・ナツメ
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盗賊一味を抜けた若造二人が「でっけえことをやりてぇ」と諸国を流浪し、一味を結成するが、やがて――WOWWOWにて放送されたドラマの原作コミックを、ぜひ一度ご覧ください。

オノ・ナツメさん作『ふたがしら』をご紹介します。

原作者曰く「4巻まではヤンキー成り上がりもの」、5巻からは頂点を掴んだ二人の更なる行く先を描いた『ふたがしら』、コミックスでは全7巻、アプリ「マンガワン」でも閲覧可能です。

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「ふたがしら」あらすじ

盗賊赤目一味の頭目・辰五郎親分の臨終に立ち会った弁蔵と宗次。二人は一味のあとを託されたのは自分たち二人だと主張しましたが、辰五郎の内儀であった姐さんは親分直筆の遺言書を出し、跡目は辰五郎の弟分である甚三郎が継ぐのだと一味の前で告げました。

得心のいかない二人は赤目一味を抜けることを決意、放浪の旅を始めます。お調子者の弁蔵と沈思黙考で目端の利く宗次は旅を続けながら人手や資金を集め、『壱師』という一派を立ち上げます。やがて大きくなった『壱師』でしたが、少しずつ、弁慶と宗次の二人はすれ違っていきます――。

 

洒脱な語りと簡素にして力強い筆致が魅力のオノ・ナツメ3作目の時代物

まずは作者のオノ・ナツメさんのことを少しご紹介しましょう。

同人誌活動から商業誌に入った方で、ジャンルは時代ものの他にイタリアを舞台にした日常もの、SFやボーイズラブ(BL)も手掛けます(BLについては別名義)。

絵柄は独特なペンタッチを作品ごとにかき分けています

時代ものは比較的強く明瞭なペンタッチです。科白は然程多くなく、簡素な絵柄と印象的な構図ですっきりと見せるのがうまく、余韻を残す作風が巧みです。

掲載誌がメジャーではない作品が多く、本作品も当初は「小学館のガロ」などと呼ばれていた「月刊IKKI」連載でした(のち休刊、「ヒバナ」で連載再開)。

知る人ぞ知る、という漫画家さんでしたが、『さらい屋五葉』がフジテレビ/ノイタミナでアニメ化、本作もWOWWOWでドラマ化するなど、現在注目の漫画家の一人です。

さらい屋五葉 第1集 (IKKI COMICS)

 

一見ざっくりとした絵柄ですが、繊細な心理描写と無駄のない描写が魅力です。言葉なく目線だけで交わされる登場人物の動きなど、色っぽくてゾクゾクしてしまいます。

そのオノ・ナツメさんの3作目の時代ものである本作も、悪巧みする弁蔵と宗次二人のあうんの呼吸や、周りの人々の心理描写など、オノさんらしい筆致がいかんなく発揮されている作品です。

 

主人公二人弁蔵と宗次の対照的な魅力と未来

赤目一味の頭目・辰五郎の死をきっかけに一味を抜け、「でっけえことをやるんだ」と旅に出た弁蔵と宗次。

共に年の若い二人ですが、楽天的で人を信じやすい弁蔵に対し、慎重でじっくりと物事を見極めてから動く宗次と、その言動は対照的です。

特に弁蔵は、1話でいきなり掏りの財布を掏って因縁を付けられるし、次には昔の縁があった男に舐めた態度を取られる有様。憎めないものの、あまりに騙されてしまうので、思わず「お前さん大丈夫かい?」と心配になってしまいます。

一方の宗次は、涼やかな色男ぶりで、静かに周囲を観察して、人々の機微を図り心理を読み解いていきます。

あれこれと動き回る弁蔵に、宗次が若干振り回されているのかもしれません。時に小言をいわれながらもめげない弁蔵と、結局は見捨てることなく助けを出している宗次の関係性がたまりません

また、二人が「でっけえことをやる」ために関わる、魅力的な個性あふれる人が続々と登場します。個人的には盗賊旅籠の叶屋喜兵衛さんがかっこいい!曲者!!

 

実はファンはもう結末を知っている

本作は、作者の3作目の時代ものですが、実は先に発表された作品『さらい屋五葉』の続編と言いますか、そちらにも弁蔵と宗次が登場しているのです。

時系列的には『さらい屋五葉』より前の時代です。共に老いた姿で、一人はご隠居として、もう一人は盗賊一味の頭として。

『さらい屋五葉』が連載終了した直後から、この二人を中心とした『ふたがしら』の構想はあったということを、ドラマ化が決定した直後のweb雑誌インタビューで作者ご本人が語っています。

また、タイトルの『ふたがしら』も、「盗賊一味の二人の頭」を意味することがわかります。しかし、対照的で考え方の違う二人が、いつまでも共に歩き続けることはなく――物語の後半からは、鬼の弁蔵と仏の宗次、それぞれの考え方とすれ違っていく様が描かれることになります。

どちらが正しいと言うことでもなく、どちらが間違っていると言うことでもなく、共に補い合いつつ、共に反目し合っていた、小悪党二人が行き着く先を、ぜひ最後まで見届けていただきたいと思います。

 

「ふたがしら」の感想まとめ

本作の作者オノ・ナツメさんは2017年1月から放送されたアニメ『ACCA13区監察課』の原作者でもあります。

ACCA13区監察課(2) (ビッグガンガンコミックススーパー)

 

時代ものとイタリアを舞台にした日常ものの作品が多く、また、和田竜さんの小説『のぼうの城』のカバーイラストも手掛けました。その独特のタッチと確かな人物描写で、今注目の漫画家さんの一人と言ってもいいでしょう。

『ふたがしら』が気に入られた方にはぜひ、『さらい屋五葉』、『つらつらわらじ』などの時代ものをオススメします。イタリアを舞台にした日常もの『リストランテ・パラディーゾ』などもオススメです!

  • つらつらわらじ(1) (モーニングコミックス)
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