【無料で読める】ハチミツとクローバー 感想 【美大生達が繰り広げる青春恋愛物語】羽海野チカ

12月 5, 2017

ハチミツとクローバー 1

作者  羽海野チカ
無料で読めるマンガアプリ マンガPark (ストアへ)
完結10巻をチェック ⇒ amazonで見る

大好きな歌手YUKIさんがアニメの主題歌を務めるという事で観た作品。

予想以上に物語にハマり、漫画を全巻買い揃えました!

今回はこちらの大人気となった、羽海野チカ先生作「ハチミツとクローバー」をご紹介させて頂きます。

「ハチミツとクローバー」は、「3月のライオン」と共にマンガParkで公開されています。

 

美大生達が贈る、切ない恋と青春の物語

美大の寮に住む貧乏学生・竹本祐太は、ある日女の子に恋をしました。

その子の名前は花本はぐみと言って、美術史の教師である花本修司のいとこの娘。

幼女のような容姿で人付き合いの苦手な彼女でしたが、その小さな手が産み出す作品は芸術家や評論家達をうならすほどのもので、天才的な実力を持っています。

竹本の先輩に同じく天才肌の森田忍、しっかり者の真山巧がいますが、森田も竹本同様はぐみに恋をし、真山は夫を事故で亡くしたデザイン事務所の経営者・原田理花に恋をしていました。

またその真山には同級生の山田あゆみが想いを寄せており、それぞれが切ない気持ちを抱きながら創作活動に切磋琢磨しているのでした。

これは切ない恋模様と、美大生の生活をリアルに描いた青春恋愛物語です!

 

ギャグとシリアスの混ざった綺麗な作品

この作品の特徴は、ギャグとシリアスが巧妙に混ぜ合わさっている所にあります

恋愛模様やキャラのバックボーンがドロドロとしていますが、テンポの良いギャグが随所に盛り込まれているため全体的にほんわかとした雰囲気に仕上がっている作品です。

この雰囲気を保ちながら深いストーリーの漫画をかけるのは、羽海野チカ先生ならではのものだと思いました!

似ている画風、作品に谷川史子先生作「ブルー・サムシング」があり、こちらは短編集ですが重い内容のものが多く「ハチクロ」と同じように読み応えがあります。

ブルー・サムシング (マーガレットコミックス)

 

ありきたりなラブコメよりはちょっと深くてドロドロしていて欲しい。

でもそんな鬱々とした気分にはなりたくない。そんな方には特におススメです!

そして更に魅力的なのが個性的な優しい画風。

両作者様ともに線が細く、ふんわりとしたタッチで絵を描かれているので、どちらかの作画が好きな方はきっと両作家ともお気に入りになると思いますよ!

独特な雰囲気を持った魅力的なこの2作品は、ぜひ併せて読んで頂きたいです。

 

切ない恋愛事情が盛りだくさん

はぐみを巡って綺麗な三角関係が出来ていて、最後まで誰と付き合うのかが全くわかりませんでした。

主人公は竹本なのですが、森田も真山も、ほぼ全てのキャラ達のストーリーが濃いので、主人公というものに囚われず読んだほうがラストの予想はしやすいと思います。

登場するキャラが少なくてしかも全10巻という短めの作品ですが、誰かが誰かに恋をしていてしかもその全てが甘酸っぱく切ない。

特にあゆみが一番切ない恋をしているなと思いました。

真山が忘れて行ったコートをこっそり羽織って嬉しそうにしていたり、彼の恋路を応援したりと…何とも健気で応援したくなりますが、同時に気持ちがないのに距離が近い真山に腹が立ちます…。

あゆみに対して過干渉な事に言い訳をするシーンがありましたが、全然納得出来ません!

彼に関しては、悪口しか出て来ない気がする(笑)

とはいえそんなダメ男・真山も一途に理花を想っているわけで、ストーカーじみた行動にはドン引きしましたが、一生懸命なのは伝わりました。
でもこういう男がモテちゃったりするんですよね…。

あゆみには早く目を覚まして幸せな恋愛をしてもらいたいと切に願いました!

 

美大生ならではの悩みやあるあるなどの描写がリアル

この作品は恋愛ストーリーが軸ではありますが、芸術という一般的になじみのない世界の物語です。

芸術家を目指す者ならではの悩みや葛藤がかなりリアルなので調べてみると、実は羽海野先生は美術学校デザイン科の出身なのですね!

だからこそ美術系学校の日常「あるある」や「進路についての悩み」などの描写がリアルで、その世界を知らない読者も物語に入って行きやすいのだと納得しました。

特にその作中でキャラ達が創作する作品は本当に学生が作りそうなものばかりで、凄いなと驚くものもあれば意味のわからないものもあります(笑)

このような「創作」をテーマにして漫画にするというのは大変難しいもの。

やはり経験者や知識を持っている人じゃないと細部まで描けないというか…取材だけでは賄えない部分があるのでは?と思います。

同じく「創作」をテーマにした矢沢あい先生の「ご近所物語」や「パラダイス・キス」なども、服飾学校出身の矢沢先生だからこそ描けるファッションが素敵で、読者の心をぐっと掴み根強いファンを増やしました。

  • ご近所物語 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)
  • Paradise kiss (1) (Feelコミックス)

 

その分野を知る人はもちろんの事、これから勉強したい人からあまり興味のない人まで全ての人がすんなりと入って行ける漫画を描いたこのお二人は、女性作家を代表する素晴らしい才能を持った方々だと思いました!

 

まさかのラストに驚愕!(以下重要なネタバレ含みます)

先にはぐみが誰と付き合う事になるのか全くわからなかった…と書きましたが、まさかの修司先生ルートだとは…!

はぐみが森田に恋をしていたのは事実。ではなぜ修司を選んだのか?

このラストについて私なりの考察を書かせて頂きます!

まず、大怪我を負ったはぐみが修司を選んだ理由は「創作活動を続けるため」であって、好きだから一緒にいて!というのではなくあくまで「修ちゃんの人生をください」といった極めて自己中心的な感情に思えました。

はぐみにとって呼吸をする事(=創作をする事)を一生支えてもらえる人が必要になった。

そのため修司に「家族愛」のようなものを抱いていた彼女は、一生離れず甘えられる存在として彼を選んだ。

簡単に言うと彼氏彼女として付き合うなら森田、結婚するなら修司…という感じ。

怪我を負わなければ森田と付き合っていたのではないかと思いますが、きっと修司とは一生離れる事が出来ないでしょうからどのみち波乱はあったと思います。

このような事からはぐみは依存体質で精神的に弱いなぁと思いますが、こと創作に関しては人が変わったように強くなるので、やはり天才型の芸術家なのです!

感覚の無い右手の痛みを感じたいがために、激痛に耐えるシーンでは心が苦しくなりました。

また森田を選ばなかった理由として、同志として森田の未来をもらう訳にはいかなかった…といった優しさも見えますので、彼女なりに先の先まで考えた末の判断だったのでしょう。

 

ではなぜ修司は娘のように思っていたはぐみを好きになったのか?

これに関しては、彼が自分の気持ちに気付いたのははぐみが大怪我を追ってからですよね。

きっと彼は彼女をずっと昔から「芸術品」という目線で愛し続けていたのではないかと思いました。

彼にとっては、はぐみが創作する作品はもちろんの事、容姿や人格、性格など全てが唯一無二の完璧な「芸術品」であった。

けれど大切に扱ってきた「はぐみという芸術品」の中の「創作する」部分が失われようとしている…。

これを彼は黙って見過ごすわけにはいかなかった。

芸術品が産まれる瞬間を一番近くで一番最初に見られるというのは、美術史の教師である修司にとっては大変有難い事で、そのために人生を捧げても惜しくはなかった。

なので「はぐみという芸術品」から「修ちゃんの人生を私にください」と言われたのは彼にとっては最高のプロポーズだったのではないでしょうか!

あれ、主人公の竹本は論外…?(笑)

この衝撃のラストには賛否両論あるみたいですが、私はすんなりと受け入る事が出来ました。

ここまで二人の絆が深いと誰も入る余地はありませんし、成るべくして成った、必然だったのだと思います!

 

「ハチミツとクローバー」の感想まとめ

以上「ハチミツとクローバー」についてお話して来ましたが、こんな方々におススメです!

  • 芸術に興味のある方
  • 学生の方
  • 青春を思い出したい方
  • 普通のラブコメに飽きた方
  • 進路や転職で悩んでいる方

予想以上に深く面白い漫画なので男女共に楽しめるはず!

芸術に興味のない方でも、すんなりと物語に入る事が出来るのでまず一巻読んで頂きたい。

「ハチクロ」のキャラ達は、創作にも恋愛にも全てひたむきに向き合って頑張っているので、読んでいて勇気を与えられました。

アニメや実写を観た方もぜひこの原作を読んでみてください!

 

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