日本の歴史をモチーフにした、ドラマチックな少女漫画5選

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源氏 (1) (ウィングス・コミックス)

今回、ご紹介するのは、日本の歴史をモチーフにした少女漫画5選です。

時代に波に翻弄されながらも、鮮やかに生き抜く姿には、惚れ惚れとしてしまいます。

思わず、日本史に興味が湧いてしまうような、おススメの作品ばかりです。

「はいからさんが通る」大和和紀

たぶん、知らない人はいないのでは?という程の超有名少女漫画で、アニメ化・ドラマ化もされている大和先生の代表作です。

舞台は、大正時代。主人公の“花村紅緒”は、一見すると清楚な文句なしの美人なのに、性格は男っぽく、武芸に秀でたじゃじゃ馬女学生。

でも、武家出身であり、父親は陸軍少佐だったりする、正真正銘のお嬢様です。紅緒のトレードマークとも言える矢絣・袴姿に、大きなリボンをアクセントにした、今でいうハーフアップのスタイルに、憧れた女子も多いのではないしょうか?

もう一方の、紅緒の相手役である通称少尉こと“伊集院忍”。どこからどうみても、いわゆる王子様キャラで、髪の色も金髪だったりするのですが、たぶん当時では珍しいと思われるハーフの設定です。

見た目は文句なしのスマートハンサムで、世の女性からは当然の如くモテモテですが、実は見た目とは違って、案外皮肉屋だったりする一面もあります。両親に育てられなかった出自の影響なんでしょうかね…。

アニメ化やドラマ化では、前半部分がクローズアップされることが多く、後半が残念なことに省略されてしまうことが多いのですが、後半こそ、紅緒は本当に波乱万丈な運命が待ち受けていたりするのです。

たぶん、ちょっと暗くて切ないシーンも多いので、テレビ的には受けないからかも知れません。

そしてビックリなことに、どこからどう見ても王道の少女漫画だというのに、主人公の二人がハッピーエンドにならないという驚きの結末が待っています。

結構、裏切られるような展開が多いにも関わらず、あんまり暗い雰囲気にならないのは、紅緒のあっけらかんとした性格と、随所に織り込まれるギャグの数々のおかげかも知れません(笑) 私的には、そこはあまり必要ないのでは?と思ってしまいますが。

 

「ヨコハマ物語」大和和紀

大和先生の作品で、「はいからさんが通る」ほど有名ではありませんが、文明開化の大正時代を舞台にした作品です。

西洋の文化が日本で花開いた時代で、洋装のドレス姿で鹿鳴館に出かけるのが一番のステイタス、と言われるような華やかな時代です。なので、繊細で綺麗な絵が持ち味の大和先生とは本当に良く合っていて、少女漫画の醍醐味である、キラキラとした夢が溢れるような画質も、大きな魅力です。良い意味で、今にはない昔らしい絵が、逆に新鮮だったりします。

主人公の“万里子”は、横浜で貿易業を営む、大きな商家の跡取り令嬢。

見た目は文句なしの深窓の令嬢なのに、中身は大人しいとはとても言えないような、勝ち気で先進的な考えの持ち主だったりもします。女学校へ進学した万里子は、幼い頃からの初恋の人“森太郎”を追いかけて、アメリカへ行こうとするほど好きだったりしますが、生まれ育った横浜を、そして家業を捨てることが出来ずに、泣く泣く諦めることになります。

しかもその上、両親の急死によって傾きかけた家業を立て直す為、政略結婚をすることを決めてしまうのです。

恋人を追いかけて、アメリカに行く決断をするほど行動的なのに、家の為に政略結婚をする潔さは、やっぱりこの時代の女性らしさかも知れないな~と思いました。

ただし、そうは言ってもやはり少女漫画なので、融資を条件に結婚を迫った“竜助”は、文句なしのイイ男だったいします(笑) しかも昔から万里子に惚れていて、“絶対モノにしよう!”と密かに想い続けていたりする一途な男なのです。

また、万里子と一緒にいて絵になるのは、やっぱり“森太郎”よりは“竜助”だったりするんですよね~(笑)

万里子も、結婚のきっかけがきっかけだから、最初は意地を張っているけれど、徐々に竜助を好きになっていく過程が、何とも言えずに女の子らしい。

特に、竜助が逆恨みした暴漢に襲われてしまった際に、万里子が竜助の盾となって、着物姿で背中から切り付けられケガを負ってしまう場面は、不謹慎かも知れませんが、なんともいえず美しいシーンでした。好きな男性の身代わりになるなんて、女子だったら萌えてしまうし、憧れてしまいますよね?

 

「緋の稜線」佐伯かよの

ドラマチックで、美貌の女性が活躍する作品を多く描いている、佐伯先生の代表作です。

いわゆる「昼ドラ」にもなっています。確かに言われてみれば、波乱万丈のストーリーは、テレビ的にはぴったりかも知れない…と思ってしまいました。

でも、ロマンチックで憧れる恋愛がベースな「月9」ではなく、ドロドロした大人の恋愛を描く、主婦をターゲットに平日昼間に放送される「昼ドラ」は、正にピッタリ(笑)

舞台は、昭和初期の東京です。戦前から戦後までの激動の時代を、主人公“瞳子”と、瞳子の“子供”から“孫”までを通して描く、大河ドラマ並みのボリュームとストーリーです。

とにかく、三世代を主人公に描いているので、登場人物が多く、ものすごく長編な上に、あまりに色んなことが起こるので、飽きることはありませんが、若干食傷気味になる事もあったりします。中でもやっぱり、“瞳子”が活躍する前半のシーンが、一番面白いと思います。

その“瞳子”ですが、旧家の三女として生まれ、お見合い結婚によって、由緒ある各務家の嫡男“昇吾”と結婚します。しかーし、なんとお見合いの席で、瞳子は省吾に無理矢理身体を奪われてしまうのです。

何とも驚きで、ビックリな展開は衝撃的です。でも、実は昇吾は昔から瞳子のことを知っていて、淡い秘めた恋を7年も持ち続けていたので、つい、それが爆発してしまったという、純愛の行為ゆえの出来事だったりします。

まあ、瞳子にしてみたら、迷惑以外の何物でもありませんでしょうが…。でも、とにかく美男美女の二人なので(笑)、とても美しくて色っぽいシーンでもあったりして、ドキドキして萌えてしまうこと間違いなしのシーンでもあります。

この作品は、どちらかというと少女漫画というよりは、もうすこし読者層が上なので、こういった大人テイストの展開やシーンが多いのも、また特徴です。奪って、奪われて…という展開がお好きな人には、堪らない作品だと思います。

 

「日出処の天子」山岸涼子

山岸先生の代表作で、名作とも言える作品です。飛鳥時代を舞台に、厩戸皇子(聖徳太子)と蘇我毛人を主人公とする、政や権力、欲と愛情、男と女にまつわるストーリーを、緻密にそして繊細かつ秀逸に描く壮大な物語です。

とにかく、主人公二人のキャラクターが魅力的で、ぐいぐい引き込まれてしまいます。

のちの聖徳太子となる“厩戸皇子”は、皇子なのに女性のように麗しく、着飾ったらどの女性にも負けないほとの美しい容姿の持ち主。

その上、頭脳明晰で、武芸にも秀でているので、ちょっとどころか、かなり常人離れてしていて、神々しくすら見えます(笑) しかし、その一方で、生まれながらにして持っていた能力の所為で、母親からは恐れられ、恵まれた環境でありながらも、愛されずに寂しい幼少期を過ごします。

もう一人の主人公、“蘇我毛人”は、時代の中で権勢を誇る蘇我氏の嫡男であり、後継者です。しかし、父親ほど野心を持たない毛人は、蘇我一族でありながらも温厚な性格で、常に一歩引くような、控えめで穏やかな性質の持ち主。

しかし、実は毛人も、無自覚で未だ開花はしていませんが、厩戸皇子が持っている特殊な能力を秘めていたりします。奇しくも出会った二人は、お互いに惹かれ合い、求めあっていきますが、その結末は…ハッピーエンド、とは言えないような運命が待ち受けています。

かなりBL要素が入ったお話になっていますが、結ばれない二人の結末は、とても美しいのです。

毛人のみを、どこまでも愛する厩戸皇子と、厩戸皇子を慕いながらも、別の媛に恋してしまう毛人…二人の愛は、とても美しく切なくて、思わず古代のロマンに想いを馳せたくなってしまうような作品です。

 

「源氏」高河ゆん

一世を風靡した、高河ゆん先生の絶頂期の代表作の一つ。源平合戦をモチーフにした作品で、舞台は現代の東京と、鎌倉時代によく似た「日本国」を行ったり来たりです。ちなみに、なぜか晴海ふ頭で二つの国を、船で往来することが可能だったりします(笑)

オーディオドラマ、アルバム、アニメ化もされた人気の作品ですが、未だ完結していません。再開も未定らしく、とても魅力的で面白い作品なので、是非、再開して頂きたいな~と思います。未完とはいえ、8巻まで刊行されているので、それなりに読みごたえはあります。

主人公は、高校生の江端克己。容姿は源頼朝こと“源氏”に瓜二つだったりします。

年上の恋人“桜”の失踪から、日本史に出てくる源平合戦によく似た時代の「日本国」に関わるようになります。頼朝の身代わりをしながら、桜を取り戻す為に奔走する、どこまでも恋人を一途に愛する純粋な少年…かな。

高河先生の作品に登場する人物は、魅力的な反面、一筋縄ではいかないような人物ばかりで、なかなか一言で紹介できない難しい人々ばかりです。

克己にしても、恋人をすっごく愛しているけれど、とてもワガママな一面もあったりして、ただ見た目な綺麗な少年…という訳では決してありません。

他にも、紗那王(義経)や清盛、頼朝など、お馴染みの良く見知った登場人物が多数登場しますが、どれもみんな一様に、すっごく美形だけれど、どこか昏い面も持っていたりして、どのキャラクターも立っているのが、最大の魅力です。

また、ファンタジー要素も満載で、ユニコーンににた“一角獣”が登場したり、孔雀によく似た“かむろ鳥”が登場したりと、まるで想像が付かない設定が多数あります。

一応、源平合戦がベースになっているものの、イリュージョンな展開も多くあって、予期しない想像を裏切るようなストーリー展開に、目が離せない作品です。そして、みんな美形ばかりなので、眼の保養になります(笑)

 

まとめ

王道の少女漫画を堪能したい時は、「はいからさんが通る」「ヨコハマ物語」

昼ドラのような、ドラマチックな世界に浸りたい時は、「緋の稜線」

現実を忘れるような、夢の世界に入り込みたい時は、「日出処の天子」「源氏」

が特におススメです♪

 

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