作者 | 若杉 公徳 |
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面白いギャグ漫画が読みたい…そんな方へぴったり「KAPPEI」見付けました…本当に面白いギャグ漫画!
往年のバトル漫画のような雰囲気から繰り広げられる誰もが笑えるギャグの数々。
今回はこちらの作品の魅力をたっぷりとご紹介させて頂きます!
「KAPPEI」はマンガParkで無料で読む事ができます。
マンガPark
終末の戦士として育てられた男の初恋物語
1999年に世界が滅亡するというノストラダムスの大予言…。
世界の終末に備え、ある島で産まれながらに修行を積み「無戒殺風拳」を己の物とした終末の戦士達がいました。
しかし、1999年を過ぎても世界は滅びず平和。
12年間様子を見て粘って来た師匠でしたが、ついに指令を出す時が来ました。
その指令とは…なんと解散!!
何も起こらなかったという事で、今後は戦士達に己一人で生きるよう伝えました。
そして何故か事もあろうに都会に降り立ってしまったのは、中でも優秀な戦士の一人「勝平」(かっぺい)
何もない島で終末の戦士として育てられた彼は、まさに世の中を知らない原始人のよう。
そんな時不良に絡まれている大学生を助けた事から、女子大生・山瀬ハルと出会い
彼女に始めての恋をするのでした…。
これは世間とかなりズレた男が師匠の教えの元、恋に切磋琢磨する初恋ギャグ漫画!
なぜこんなに笑えるのか?
うーん、この作品のジャンルはなんなのか?
恋愛要素やバトルシーンもあるので難しいですが…、最初からギャグ満載なので、純粋なギャグ漫画と言えるでしょう!
同じ時代に生きているとはいえ、勝平はテレビもネットもない島で戦う事のみをして来た男…。
そんな世の中を知らない勝平の戸惑いや驚きなどがコミカルに描かれていて、ついふふっと笑ってしまう。
見た目がバトル漫画の主人公のような描写でいかついので、面白いギャグが更に惹き立つようになる要因となっていると思いました。
真面目な顔をして「おっぱいに触りたい」など、とんでもない事を言ったりしたりするのが特に笑えるんでしょうね(笑)
見た目はいかつい大人なのに考えやしている事は中高生で、決めゼリフは「俺の名は終末の戦士、勝平」
仲良くなった大学生に「もういーよそれ」と言われてしまうのもなんとも哀れで可愛らしい…。
沸き上がる不埒な心に「キエエエィ!!」と活を入れるのも本当にヤバい。
こんなキャラを笑わない人はいないのではないかと思いました!
更に、サブ&モブキャラ達の、随所に出て来る勝平へのツッコミが良い隠し味となっています!
特に勝平が友である守と戦うシーンで、全く止めず実況をしていた警察官には爆笑必須(笑)
真面目に説明する先輩と、それに尊敬する後輩のやりとりには本当に笑いました。
あとは助けた大学生・啓太の冷静なツッコミや、勝平を「ペイ」と呼ぶチャラ男・八木などのサブキャラも物語に重要なポイント!
このように勝平だけではなく周りの人間達も何かを言ったりしたりしているので、隅から隅まで楽しく笑える作品ですよ!
今までとは全く違う環境に挑む人に贈るエール
全く違う文化、時代に戸惑う主人公が出て来るという点においては、ヤマザキマリ先生作「テルマエ・ロマエ」に似ています。
両作品とも、読者はそういった主人公の起こす行動が可笑しくて笑ってしまいます!
しかしもし自分がその立場になったら…?
同じように色々な事に驚愕し、パニックを起こす事でしょう。
勝平はせっかく修得した無戒殺風拳を披露する場もなく、強さも役に立たない。
「テルマエ」のルシウスは、自分の時代では建築技術士として浴槽の設計に長けていると自負していましたが、現代の浴槽の凄さに圧倒され自信を失いました。
自分の自信があるスキルが発揮出来ない世界は恐ろしい。
それでも二人が少しずつその世界に順応して行けるというのは、人間がいかに賢く強い生き物であるかを表していますね!
ルシウスは現代で見た物を自分の世界で創り出し活用する…なんとも生粋の職人らしい逞しさ。
勝平は大学生と仲良くなり一人の家に居座る上に、何故か大学にも通い友達まで出来ました。
彼が代返を頼まれたり旅行や合コンに誘われたりする描写では、分け隔てなく勝平を受け入れる学生の(何も考えいないであろう)優しさにほっこりします。
最初は変人と思われる二人ですが、このように強く生きて行けるというのは私達現代の人間に勇気を与えてくれるはず。
学校や社会において新しい環境に飛び込んで行くというのは、本当に緊張するし不安な事ですが、そんな時はこの両作品を読むと、笑って緊張もほぐれますし励みになると思いますよ!
勝平に見る「男」とは
勝平は産まれながらに終末の戦士として生きて来たので、弱い者の味方であります。
肉体美も素晴らしくもちろん力も強い。
一昔前だったらとてもモテていたであろう彼は、今の若い男子も見習って欲しい男らしさを持っています!
今や希少価値の高い男らしい男…。
売れている芸能人も女の子みたいな人が多く、草食系男子が蔓延っている今ですが
私はやっぱり勝平のような「わかりやすい男らしさ」を持った人のほうが魅力的に感じますね。
とはいえ現代の女性は強いというのも事実。
女性の社会進出が普通となった今、そのような男の人が少なくなってしまったのは当然の事なのでしょう。
そんな中でも女性らしさ、男らしさをふと垣間見せる人がモテるのだろうなと思います!
そう思うと勝平が好きになった山瀬さんはちょうどいいのかも?
しっかりとした考えを持ち、ボーイッシュな見た目ながらもどこか可愛らしく優しい彼女は、漫画のヒロインとしてとても魅力的。
勝平が憎めない人気のあるキャラですから、世の女性の憧れとまでは行かなくとも不快感を与えないという女キャラであるのは読者にとって重要な事ですしこの作品には持って来いな人物であると言えますね。
とにかく現代では希有な存在の純真無垢な勝平。
彼には幸せになって欲しいと思っている読者は多いと思います!
師匠のリアルすぎる女性の話は実体験なのか!?
この作品に欠かせない「師匠の言葉」は特に笑えます!
それはほぼ「女とは」や「性」についてで、師匠のかなりの独断と偏見で語られています。
勝平が何かの壁に当たった時に思い起こすこの師匠の言葉には必ず
「おぬし達には一切関係ない」
だから忘れて修行に励め…という言葉が付いていますが、結局一語一句覚えられてしまっているところがまた面白い(笑)
「キャバクラに行ってキャバ嬢にがっつかないただの金ヅルと同じだ!」
という言葉からも分かるように、きっと師匠の経験談がほとんどなのでしょう…。
しょーもないエロい事や性についてばかりの言葉が出て来るので、とんでもないエロジジィなのかと思いきやきちんと終末の戦士達には一通りの学問(義務教育?)を教えていたりするので、一応は彼らをきちんと育てた保護者であると思います!
なんか女性に対してトラウマを持っていそうなんですが(笑)
師匠はギャグ漫画の中でも本当にパンチの効いたキャラだと思います!
「KAPPEI」の感想・ネタバレまとめ
以上「KAPPEI」についてお話して来ましたが、こんな方々にオススメです!
- とにかく笑いたい方
- さくさくと読みたい方
- 恋をしている方
- 新しい事にチャレンジしようとしている方
勝平の初恋を軸にたくさんのギャグが展開されていますが、基本的にはオムニバスストーリーなのでさくさく読めます!
中には少しシリアスなシーンも出て来て物語に変化があるので、全く飽きる事はありません。
甘酸っぱい恋愛とギャグが盛りだくさんのこちらの作品、上に書いたように恋をしている人や、新しい事にチャレンジしようとしている人に特に読んで頂きたいと思います。
人に勇気と笑いを与える事も出来る作品でありながら、全6巻と集めやすいのでぜひお試しください!
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