【無料で読める】3月のライオン 感想【高校生プロ棋士男子のアツい青春&将棋漫画!】羽海野チカ

12月 5, 2017

3月のライオン 1 (ジェッツコミックス)

作者  羽海野チカ
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アニメ、実写映画となった大人気作「3月のライオン」。

将棋をする男子高校生の漫画という事は知っていましたが、読んでみるととっても深く、白熱する将棋の描写に驚きました。

今回はこちらの作品をネタバレしつつご紹介させて頂きます。

3月のライオンは、マンガParkで無料で読む事ができます。

 

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将棋と内気な男子高校生の成長物語

幼い頃から将棋を指す父親が好きだった桐山零は、その父親に喜んでもらうため自らも勉強をしていました。

しかしある日、父、母、妹の家族全員が零を残し事故で亡くなってしまう。

親戚一同に厄介者扱いされた零を、父の棋士仲間である幸田が内弟子として引き取る事になりました。

幸田に見捨てられたら生きて行く事が出来ないと思いこれまで以上に将棋に打ち込むと、メキメキと実力を発揮し中学生ながらプロ棋士に。

同時にそれは、同じく棋士を目指していた幸田家の姉弟(香子、歩)の将来を奪う形となり、居たたまれなくなった零は一人暮らしを始めました。

友人はおらずカーテンもない部屋に住んでいたある日、先輩に呑まされ酔いつぶれた所を近所に住む川本姉妹妹(あかり、ひなた、ももこ)に介抱してもらう。

その事がきっかけで、川本家と家族ぐるみの付き合いが始まりました。

これは、悲しい過去とプロ棋士としての苦悩を持った少年の成長と、将棋の魅力が余すことなく詰め込まれた深い漫画です!

零の深い闇、彼を救ったのは…

零の過去は壮絶なもの。

遠足から帰ると、家族が全員傷だらけで亡くなっていたのです。

更に幸田一家にいた時に、良かれと思ってしていた事が姉弟を深く傷付ける事になってしまった。

彼は幼い頃~少年期にこれでもか…というほど辛い思いをして来ました。

だからでしょうか、高校生にしては驚くほど落ち着いていて、人生を諦観しているように見えます。

これだけの事があっても将棋を続けられるというのは「将棋が好きだから」という生半可な理由ではありません。

彼にとって将棋を指すという行為は、ある種の「逃避」であるのと同時に「生きるための手段」としてやらなければならない義務のようなもの。

一体どれだけのものを失って生きてきたのか…それは前半にずっしりと重く描かれているので、詳しく知る事が出来ます。

どこまでも孤独な零ですが、唯一担任の林田先生が良い人で本当に安心しました!

一般人では到底なれないその世界の憧れである「プロ棋士」に中学生で行き着いた零を羨ましく思う人が多い中、林田先生だけは「普通の高校生らしい幸せ」を彼に経験させてあげようと奮闘しています。

その努力の甲斐あって、放課後将棋科学部(将科部)を作る事に成功し零は「友達と笑い合う」という高校生らしさを取り戻しました。

 

林田先生の言葉に心を打たれる!

林田先生が零に放った「一人じゃどうにもならなくなったら誰かに頼れ。でないと実は誰もお前に頼れないんだ」というセリフ。

私、この言葉にやられました(笑)

これは子供や学生にはもちろんの事、頑張り過ぎてしまいがちな社会人にも投げ掛けて欲しい言葉。

確かに頼られなければ周りは何もする事が出来ません。

周りも頼りたい時があっても、その人が頼ってくれていなければ言いにくくなってしまいます。

変な気を回して相手に歯がゆい思いをさせるのであれば、きちんと頼って甘える事はとっても大事な事なのです。

そのために人との信頼関係を築き上げる事が重要になってくるわけで、これが後の「人脈」に繋がるのだと思います!

生きていく上で人脈は大切です。

特に学生の皆さんは、色々な人と出会える場、学校やバイト先などでたくさんお友達を作っておくと、様々な話が聞けて素晴らしい経験となりそれが社会人になってからの糧となる事でしょう!

 

零の闇が晴れていく様子に心が温まる

さて、物語に戻りますが、先生の言葉のお陰で人に頼る事が出来るようになった零はどんどん色々な感情を取り戻し、成長していきます。

特に川本姉妹との出会いは彼にとって人生のターニングポイントでしたね。

彼女達とのエピソードは多々ありますが、私はその中でもひなのイジメ問題のストーリーで涙しました!

零は自分なりにひなを守ろうとします。

彼女には多大なる恩があるのでこのような気持ちが芽生えたのは必然的な事ですが、守れなかった家族への償いでもあるのでは…と思いました。

妹がいた彼は面倒見が良い所がありますので、きっとひなにも妹の影を感じ、放ってはおけなかったのでしょう。

この一件で零の中にある家族への愛を呼び覚まし、ゆくゆくはひなへの恋心などまた新しい感情が作り出されることとなるのです!

二人は本当にお似合いだと思うなー。

このように重い影を背負っていた悲運な零が、個性的なキャラ達のお陰で次々と「高校生らしさ・人間らしさ」を取り戻して行くさまは、とても心地良く心に響いて胸がスカッとし、気持ちが晴れて行きます!

この作品の将棋以外の零のストーリーは、もはやサクセスストーリーにあたり読者を決して嫌な気分にはさせません。

どん底を経験した彼ですから…今後の彼の人生は、上がる事しかないのだと思いたいです!

 

人との繋がりが深く、嫌なキャラも憎めない

この作品で嫌なキャラといえば、将棋はA級棋士だが性格の悪い後藤が上げられると思います。

でも彼には意識の戻らない奥さんがいて実は色々と苦労している…と、そんな背景があるので完全には憎めません。

このようにこの作品はどのキャラにも一人一人物語があり、それが深くしっかりと組み込まれているのが魅力的。

特に棋士の島田や柳原のストーリーは、プロ棋士であるがゆえの苦悩や重圧などがページ数を割きリアルに描かれているので、とても読み応えがあります!

現在、世の中では史上最年少でプロ入りを果たした藤井聡太さんが有名で将棋の人気が出ていますが、実際のところその世界を理解している人は少ないと思います。

日本人はミーハーで飽きやすいですから…。

でもこの作品を読んで、彼も零や他のキャラのように色々と苦悩があるのかなぁと見る目が変わりました。

なのでこれは将棋に興味のない人こそ読むべき漫画だと思う!

そのような人でも、物語の全体的な流れは前半が零の過去や成長、中盤から棋士仲間や川本姉妹との絡み…というように色々なキャラに焦点を当てながら進んで行くので、マンネリ化せずに読めますよ!

 

スポーツ漫画のような将棋の対局のストーリーがアツい!

ストーリーは零の背景や成長、恋愛などを軸にしていますが、将棋の世界の描写がしっかりと描かれています

大会や練習のシーンでは二人が座って将棋を指しているだけなのですが、まるで将棋盤が生きているかのような躍動感溢れる描き方がしてあって、まるでスポーツ漫画のようです!

私は将棋には全く興味がなく知識もありませんでしたが、息が詰まるほど相手と駆け引きをしたり、たくさん戦法があるのには本当に驚きました。

この作品の特徴である随所に出て来るモノローグが、緊張感と躍動感を引き立てていて、ギャグが多いもののシリアスな雰囲気を持続させています。

一話の中で陰(シリアスな描写)と陽(ギャグ)がはっかりと分かれている…という感じ。

その描き方が、何故か全く違う世界なのに日向武史先生作の人気バスケットボール漫画「あひるの空」を思い起こさせました!

あひるの空(32) (講談社コミックス)

 

将棋とバスケって全然違いますが、それを取り巻く環境や人達の心情、恋愛要素など実は両作品ともかなり似ているんですよね。

この「あひるの空」も主人公以外のキャラ達に深く焦点が当てられているのが特徴的。

スポーツ漫画にありがちなギャグありのアツいストーリーだけではなく、割とシリアスな雰囲気のあるスポーツ漫画が好きな方には(将棋とバスケという畑違いではありますが)両作品ともぴったりハマると思います。

とはいえ「3月のライオン」は文字が多く、全く興味のない人には少々しんどいかもしれません。

でも作中では初心者用に対局の内容や駒の動かし方などが詳しく説明されていますし、1話ごとに先崎学棋士のコラムが入っているので、きちんと読むとなるほどー!となりますよ!

正直なところ作中の説明はちょっと難しいので、理解出来なければ多少飛ばしても物語的には問題ありませんが(笑)解ったほうが楽しめるのは間違いないです!

 

「3月のライオン」の感想まとめ

以上「3月のライオン」についてお話して来ましたが、こんな方々におススメです!

  • 将棋が好きな方、やった事のある方
  • 将棋の知識はないけれど、藤井くんは凄いと思う方
  • スポーツ漫画が好きな方
  • じっくり読みたい方

おススメしたい方の選定が難しいくらい、とにかく将棋、恋愛、家族、人の成長など色々な要素が詰め込まれている作品なので、老若男女楽しめると思います。

けれどサクサクと読みたい方には向いてないかな?時間に余裕のある時にじっくりと読んで頂きたいです!

 

 

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