トレース 科捜研法医研究員の追想|鑑識が事件の謎を追う緊迫のサスペンス

トレース 科捜研法医研究員の追想のあらすじ

「科捜研」とは、被害者のためでも警察組織のためでもなく、ただひたすら真相究明のために尽力する組織です。

そこで働く真野礼二は、無口で変わった性格ながらも、真相究明に対する熱意や真剣さは科捜研随一。

真野がどうしてそこまでストイックに「真相」を追い求めるのか…それは過去彼の身に起こった、凄惨な事件が原因でした。

彼がまだ小学生だったころ、兄がいじめを受け、そのせいで姉や両親まで巻き添えになった惨劇。

事件は兄の無理心中ということで片づけられてしまいましたが、真野はそうではなくいじめの主犯であった男たちが関わっていると睨みます。

そしてその真相を明かすべく科捜研法医研究員となり、犯人へつながる手がかりを追い求めていくのです。

 

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トレースの感想

徹底したストイックさで事件を解明!

科捜研の研究員と言えどもやっぱり人間ですから、普通だったらやっぱり被害者に感情移入してしまいますし、先入観で自分が考える「答え」に有利なように鑑定してしまおうとするのも無理はありません。

まだまだ新人の沢口なんかは、その様子がとても顕著に描かれています。感情的になって、「被害者のために証拠を!」ってなっちゃうんですよね。

けれども真野はどんな事件においても、一切の感情を排除して鑑定を行います。その姿が、ストイックでとてもカッコイイ…!

警察にすら、先入観でものを言うなとか、そんな事情は関係ないとキッパリ言い切るのでとても清々しい。

やっぱり感情や先入観が入ってしまうと真相が曇ることもあるので、もしも自分の周りや自分自身が何か事件に巻き込まれた時は、真野のような人に鑑定してもらいたいなと思います。

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悲惨な事件を乗り越えた先には

まだ小学生の子供が、目の前で家族が殺されているのを見るなんて、心が壊れてしまってもおかしくないほどトラウマものです。

しかもそれが兄の仕業であると片づけられてしまうなんて、普通の人なら二度と立ち直れないでしょう。

真野は普段の事件では淡々と鑑定を行っていますが、真野一家惨殺の事件のことになるとかなり心が乱されている様子。

真相を掴むためには先入観や感情を捨てることを鉄則としているにも関わらず、感情的になってしまうことにかなりの葛藤が見て取れますね。

でもそこが逆に、まだ真野の心の人間らしさが現れていると言うか、「心が生きている」って感じられて少しホッとします。

気になるのは、惨殺事件の真相が明らかになった後、彼は一体どう感じるのかということ。

「やりきった」「スッキリした」となって今度は自分の幸せのための一歩を踏み出せれば良いのですが、逆に「虚しくなった」「燃え尽きた」なんて展開になったらちょっと鬱ですね…。

 

地道で大変な科捜研の仕事内容

科捜研の鑑定と言えば、すごい機械を使ってあっという間に結果がバーン!みたいなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

しかしこの作品で描かれている科捜研の鑑定作業は、基本的にどれも地道で大変な作業ばかり。

特に遺体が埋められていたと思われる場所の土を全て鑑定していたシーンでは、ビックリしました。

そんな地道な作業からわずかな痕跡を探り出す発想と執念に感心すると共に、結果というのは研究員のやる気や気持ち一つでも大きく左右されるんだなぁと少し心がざわつきました。

科捜研の研究員ならば、鑑定結果を操作して完全犯罪も可能と言われているシーンもありましたが、確かにその通りだな、と。

研究員が全て真野のように真相究明に100%尽力してくれるならいいのですが、実際にはそういうわけにもいかないですもんね。

敢えて真相を誤魔化そうという気持ちがなくても、先入観で「鑑定はここまでで十分」としてしまえば、真相が闇に葬られてしまった事件もたくさんありそうです。

そう考えると、余計に真野のストイックさは本当にすごいことなんだな、と思わされます。

 

他の人のトレースの口コミ・評判

(20代・女性・大学生)

主人公がミステリアスでカッコいいのが良い!一つ一つ事件の証拠を科学的に解明していくところが見どころだと思います。また、一話完結型な部分もありながら主人公の繊細な過去の部分とちょくちょく繋がっているのが物語を読んでいて飽きないと思いました。ドラマなどで警察の裏側で働いているイメージの科捜研ですが実際は人間の目だけでは見えないもっと医学的、化学的観点から事件の真相を暴こうとするスペシャリストの集団だとこの作品を見て思いました。殺人事件以外にもレイプなどの事件も取り扱っているのでとてもリアリティがあると思います。


(40代・女性・在宅ワーカー)

科捜研を舞台にした漫画というのが、とても珍しかったです。 そして、作者の古賀慶さんが、元科学捜査官というだけあって、その細部にまで拘った作品に、気がつくと夢中になっていました。 鋭い観察眼を持つ真野礼二。 確かに、科捜研の主任としては有能な彼ですが、どこか周囲に対して壁を作っている印象が強かったです。 ですが、その理由があまりにも壮絶な彼の過去に結び付いていると知った時に、礼二の印象が変わりました。 次々と明かされる、あまりにも衝撃的な内容に、胸が締め付けられるようです。 なぜ、礼二の家族がこれほど辛い思いをしなくてはならなかったのか。 捜査も気になりますが、それ以上に、礼二や、彼の家族が気になりました。


(30代・女性・洋服販売)

家に帰ってきたら家族が殺されていてみるのも無残で真野は胸が痛かったと感じた。その記憶が大人になって夢に出てきたり他の事件のものを見て思い出すことはあるのに立派な主任になったなと感じた。家族が殺されてから人間的にどこかおかしくなったところがあり、周りを寄せ付けない人柄が滲みでていると感じました。何個の事件を抱えながら検査をしている姿がカッコ良いと感じた。白衣に人形をさしているところは不気味だが、才能は誰からも認められていて凄いなと感じた。でも大人になってから子供の頃に起きた事件を思い出し、泣き叫んでいるところは彼の人間味溢れる場面で共感できました。


 

トレースが好きな人には「ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-」もおすすめ

ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-」は、15年前に起こった事件の復讐を果たすため、警察官と極道という道を歩むことになった二人の男のストーリー。

最愛の人を殺された二人は犯人の姿を目撃していたものの、なぜかその証言は警察によってもみ消されてしまいます。

二人はその後、それぞれ警察官と極道という別々の道を歩んで、「警察組織」に守られたある男への復讐を誓いました。

様々な事件を解決しながら、過去の事件の真相究明と復讐に燃える本格派警察ドラマです。

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トレース 科捜研法医研究員の追想の感想まとめ

「科捜研」「法医学」「鑑識」などは警察サスペンスドラマの定番!

この作品も科捜研を舞台にした本格派サスペンスなので、サスペンス好きの期待にもしっかりと応えられる内容になっています。

日々の事件や鑑定についても面白く読むことができますし、真野が追い求める大筋の事件についても真相が気になりとても読み込めるストーリーになっています。