嘘解きレトリック|嘘が聞こえる少女と貧乏探偵のミステリー

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嘘解きレトリック 1 (花とゆめコミックス)

昭和を舞台にしたレトロモダンミステリー「嘘解きレトリック」は、マンガParkで読めるよ!

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「嘘解きレトリック」のあらすじ

嘘解きレトリックは、不思議な力を持った少女と貧乏探偵が繰り広げるレトロモダンミステリーだよ!

生まれ故郷の田舎から、働き口を探して出てきた少女「浦部 鹿乃子 (うらべ かのこ)」。

彼女には、生まれつき「嘘が聞き分けられる」という不思議な力が備わっていました

(出典:嘘解きレトリック1話)

 

しかしその能力を気味悪がった村人たちからは冷たい扱いを受けており、生まれ育った村を出ることに決めたのです。

そしてお腹を空かせて倒れていたところを貧乏探偵の「祝 左右馬(いわい そうま)」に助けられ、探偵助手として働くことに。

(出典:嘘解きレトリック1話)

 

二人で様々な事件を解決していく中で、鹿乃子は左右馬の人を信じる心の強さを目の当たりにし、時には左右馬の言葉に救われ、次第に前向きに生きられるようになっていきます。

そんな二人の日常や事件簿が描かれた、時にハラハラ、時には感動のミステリー作品です。

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鹿乃子(かのこ)の嘘がわかってしまうことの辛さ

一見便利に思える能力だけど…心の優しい鹿乃子には、とてもつらい能力でもあるんだ。

ちょっと心に欲のある人だったら、「嘘が聞き分けられる」なんて能力があれば「よっしゃ、怪しい商売で一発当てるか…」なんて邪な考えが頭をよぎることでしょう。詐欺なんかの犯罪にもうってつけの能力ですからね。

しかし心の優しい鹿乃子だからこそ、この能力は便利ではなくただつらいだけの能力になってしまっていました。

知らなくてもいいことを知ってしまう、本当だったら伝わらないはずの悪意が伝わってきてしまう…

そして言葉の真偽が分かってしまうがゆえに、人を信じられなくなる。

こうして能力について悩むことからも、鹿乃子が本当にいい子なんだなということが分かります

もしも自分がこんな能力を持っていたら、「ラッキー!」と思うか「つらい」と思うかは、実際にその時になってみなければわかりませんが…。

なんとなく、ラッキーと思う人の方が多いんじゃないかな?とは思います。

 

左右馬の優れた推理力や洞察力、そして包容力

一見ダメ人間に見える左右馬だけど、探偵としても人間としてもとてもすごい人なんだ!

左右馬が本気を出せば、あっという間に評判の名探偵で貧乏生活ともおさらばできそうなものなのに…本人にやる気がないのが非常に残念。

嘘解きレトリック 2 (花とゆめコミックス)

 

しかし普段はダメダメなのに、いざ事件となったら鋭い洞察力と推理力で事件を解決するというギャップがちょっと魅力的です。

そして鹿乃子の力をすぐに受け入れて、鹿乃子が落ち込むたびにさりげなく前を向けるよう勇気づけてくれる優しさ。

左右馬は嘘が聞こえるわけでもないのに、無条件で人を信じられるというのはかなり懐の広さを感じますね。

左右馬を見ていると、嘘が聞き分けられるというすごい能力も、ただのオマケ程度に思えてくるから不思議です。

 

難しすぎず易しすぎない適度なミステリー

大筋のストーリーも面白いのだけど、やはり注目すべきはミステリー!

初めは少女漫画ということで、ミステリー部分に関してはあまり期待していなかったのですが、思いのほかミステリーも面白いのがこの作品の魅力

「嘘がわかるなら、犯人なんて一発でわかるじゃないか!」というツッコミを心で入れたものの、やはりそれだけでは事件の真相はわかりませんでした…。

「嘘をつく=犯人」というわけではないというのは、いろんな事件のたびに言われていましたね。

本格的なミステリーほど難解ではなく、かといってすぐに犯人がわかるような薄っぺらい内容でもなく、程よく面白く読みやすいミステリー要素がふんだんにちりばめられています

(正直、複雑なトリックやら心理合戦やらは、面白くはあるものの頭が追いつかないことも多いですし…。)

少々の後味の悪さを残す事件もありますが、基本的にはスッキリ解決でハッピーエンド、という形なのも安心して読めて嬉しいですね。

 

「嘘解きレトリック」が好きな人には、「探偵アプリ」がおすすめ

探偵と少女の凸凹コンビが、事件を解決するところが似ているよ!

「探偵アプリ」は、自分を助けてくれた探偵に憧れた女子高生が、必死で助手になろうと付きまとうストーリー

探偵アプリ

 

探偵が謎のアプリによってスマホの中に閉じ込められてしまうのですが、それを生かして事件を解決へと導きます。

コメディー要素たっぷりのドタバタミステリーではありますが、各事件の詳細だけでなく探偵アプリの正体なども気になる作品。

「探偵アプリ」はマンガほっとで無料で読むことができます。

往年の名作ぞろい「マンガほっと」

 

 

「嘘解きレトリック」の感想・ネタバレまとめ

レトロな世界観や、適度なミステリーが好みな人におすすめだよ!

この作品は昭和初期が舞台となっているため、和と洋が入り混じったこの時期独特のレトロな世界観が楽しめます。

そういった世界観が好きだという人には、特に気に入ってもらえる作品なのではないでしょうか。

そして推理して真相がわかりそうでわからない、そんな適度な難易度のミステリーも楽しめます。

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1巻:鹿乃子を変えた左右馬との出会い

鹿乃子の力の使い方

嘘が聴こえる力を持っているせいで、辛い思いをしてきた鹿乃子。そんな力を左右馬が良い方向へ導いてくれるよ!

初めは「嘘が聴こえるなんて便利だな」と思っていましたが、鹿乃子を見ていると便利なばかりでもないんだな、というのがよくわかります。

知りたくないことも、強制的にわかっちゃうってことですもんね…。

しかしそんな力も、左右馬の手にかかれば、便利で役立つ力に大変身!

嘘が聴こえようと聴こえまいと関係なく鹿乃子くらい手のひらの上で転がせる、というのを示して見せた左右馬はさすがです。

ちゃんと力に向き合うことで、鹿乃子の心がどんどん前向きに救われていっているのがよくわかりますね。

 

左右馬の華麗なる推理

藤島家で起きた誘拐事件!鹿乃子の力と左右馬の推理であっという間に事件を解決するよ!

この事件は左右馬と鹿乃子のコンビが初めて手掛けた記念すべき事件。

鹿乃子の力をどう使っていくのかな?というのが気になっていたところですが、二人のコンビネーションは素晴らしかったです。

嘘が分かるだけでは真相は分からないけれど、それに左右馬の洞察力や推理力、そして機転を利かせたハッタリが合わさることで、あれよあれよという間に事件は解決してしまいました。

しかも最後は全て丸く収まる感動的な大団円…。

鹿乃子が自分の力を、初めて役に立つものだとしっかりした自信に変えてくれた事件でもありますね。

 

2巻の感想:鹿乃子にとっての「嘘が聴こえる」ということ

人を傷つけることにおびえる鹿乃子

嘘をついた利市を鹿乃子はひったくり犯だと勘違い。自分の力で人を傷つける恐怖を思い出してしまう…。

鹿乃子に限らず、「嘘をついている=やましいところがある、犯人」だと思い込んでしまう人は、きっと大勢いるでしょう。

でも鹿乃子は嘘がわかる力があるからこそ、表面的な言葉だけではなくて、その言葉に隠された意味や真意をしっかりと考えなければなりませんね。

今はまだ鹿乃子も自分の力と向き合い始めたばかりでそこまで考えるのは難しいと思うので、そこをフォローしてくれる左右馬の存在はかなり大きいです。

いつかは一人で嘘と立ち向かわなければならない場面も出てくると思うので、それまでしっかりと成長して行ってくれることを願います!

 

嘘がわからないからこその強さ

嘘が聴こえる力を嫌っていた鹿乃子だけど、逆に「嘘が聴こえない世界」に対する大きな不安も感じてしまう。

今までの鹿乃子にとって、人を信じるか信じないかというのは、「嘘を言っているかどうか」が全ての判断基準になってしまっていました。

そして第9話では初めて、自分が嘘が聴こえる力に頼り過ぎていたことを自覚します

人を傷つけることを恐れてばかりいた鹿乃子ですが、もし力がなくなった時に自分が傷つく可能性に気付いてしまったのですね。

これは初めから全く嘘が分からないことよりも、とても怖いことだと思います。

普通は多かれ少なかれ信じたり裏切られたりを繰り返して、人を見る目を養ったり、心の強さを鍛えていくものですから。

もしもいきなり「嘘が聴こえない世界」に放り出された時のことを考えると、このタイミングで「嘘が分からないからこその強さ」というものに気付けたのは、とても良かったのではないかと思います。

 

3巻の感想:雅に巻き込まれた二人は「人形屋敷」へ

本格ミステリー「人形殺人事件」

人里離れた人形だらけの不気味なお屋敷、独特の風習、不可解な事件…様々な「嘘」を中心に本格ミステリーが繰り広げられる!

今まではわりと身近でちょっとした事件を解決するというストーリーばかりでしたが、今回は1巻まるごと「人形殺人事件」という本格ミステリー

変わった風習がある人里離れた人形屋敷なんて、かなりワクワクさせられる舞台です。

人形も不気味だし、品子自身も明るく子供っぽいキャラが逆に怖い…。

事件のトリック自体は終わってみるとそこまで複雑なものではなかったですが、鹿乃子が聴こえた「嘘」が逆にミスリードさせたり話を複雑にさせていて、読みごたえがありました。

「品子」という名前自体も、品子が3人いると言うことを暗示している伏線だったのかも…?(口が三つ)

だとしたら、そこまで考えられていて素直にすごいと思います。

 

人形殺人事件の切ない結末

人形が関わる不気味な事件の結末は、なんとも悲しくやるせないものだった…。

これまでに二人が解決してきた事件は、どれも解決後は「めでたしめでたし」という結末を迎えていましたが…。

今回の「人形殺人事件」だけは、読み終わった後に何とも言えない後味の悪さが残りました

「当事者が三つ子だった」という、ミステリーとしては賛否両論のあるトリックについては、納得のいく伏線もあるストーリーだったので良しとしますが。

3人いた品子たちのうち、1人が本当に死んでしまっていたという事実…。

残った二人はこの事件がきっかけで、きちんとそれぞれ別の人間としての暮らしを手に入れましたが、だからこそ余計に死んでしまった品子が可哀そうすぎます。

一応ハッピーエンドということで締めくくられているものの、どこか悲しく切ない気持ちの残る結末でした。

 

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