【無料で読める】地獄の教頭 感想 【教育のためなら何も厭わない地獄の教師】大沼良太

12月 5, 2017

地獄の教頭 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

今回、紹介するのは、「地獄の教頭」です。

教頭とは、学校における中間管理職&何でも屋さんであり、地獄とも言える過酷なポジション。

この作品は、教頭の近衛が、学校にまつわる様々な問題を時に非人道的な方法で解決していくという物語です。

地獄の教頭は、スクウェアエニックスの公式アプリ「マンガUP!」で読むことができます。

作者  大沼良太
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「地獄の教頭」のあらすじ

主人公の近衛は、中間管理職・教頭の業務を粛々とこなす、優秀な教師です。

学校で起こった様々な問題を、見事な手腕で解決していきます。

近衛の職務を全うする情熱はすさまじく、問題の原因となった人間に対しては、容赦なく地獄の教育を施していくのです。

彼の、教育に対する恐ろしいまでの情熱は、一体どこから来ているのか。

目的のためならば手段を選ばないという、近衛の狂気じみた熱意と、その辣腕ぶりを描いたストーリーになっています。

 

教頭という立場

面白いなあと思ったのが、作品冒頭で紹介されている「教頭先生」という人間の立場です。

学校という施設の安全性を管理したり、自分より立場が上の人にはペコペコしつつも、他の教職員の指導とメンタルケアに気を配ったり、学校で必要な雑務全般を請け負うため、その業務は多岐にわたります。

教頭とは、上と下との板挟みになる中間管理職であり、つまるところ何でも屋さんである。だから教頭は「地獄」なのだ。という説明がなされています。

これを教頭先生の100パーセントの実態とは捉えられないかも知れませんが、学校の教職員の裏側を垣間見るような感じで、興味深いですね。

確かに自分が学生の頃、教頭先生って何をしている人かなんて知らなかったし、理解しようとしたことすらありません。

他の教職員や、何より生徒たちのために、毎日一生懸命業務に取り組んでいるのに、その活躍が日の目を見ることはないわけです。

そういう意味では、何だか報われない職業にも見えますね。

もちろん、「縁の下の力持ち」的な、大切な存在だとも言えますが。

 

近衛のやり方は地獄そのもの

教頭の近衛は、ぱっと見は冴えないおじさん教師ですし、穏やかで優しそうな雰囲気の男です。

しかし、ひとたび学校に害をなす者が現れれば、その芽を摘むためには手段を選ばないという怖さがあります。

コネでやって来た、粗暴で性犯罪を犯しそうな教師に対しては、騙し討ちでメチャメチャ怖いおばさまに襲わせてみたり、

心ならずも暴力を振るってしまうことに悩む生徒に対しては、物理的に拳を交えてみたり、不正を働くPTA会長を、不倫疑惑で失脚させてみたり。

悪い芽を摘み取り、「教育をする」ためには、己の手を汚すことすら厭わない。文字通り手段を選ばない男です。

近衛のやり口を見ていると、ゾッとしますし、後味の悪さも感じますね。

近衛は、いわゆる「正義の味方」とは言えないでしょう。しかし、学校を守りたいという彼の情熱だけは本物だと思います。

では、何がそこまで近衛を駆り立てているのか。気になります。

 

純粋な女教師・新藤先生

この作品のキーパーソンの1人に、新藤先生という、純粋で真面目な女教師がいます。

彼女は、近衛の「表の顔」である、「気遣いのできる優しい教頭先生」を尊敬している女性です。

メガネでボブヘアー・いかにも清純で真面目な女教師という感じで、可愛らしい先生です。

こんな純情そうな彼女が、1人の女生徒の問題に立ち入ったことが発端で、近衛の「裏の顔」に直面してしまうのです。

新藤先生にはかなり過酷で、可哀想な展開です。

女生徒を救うためとは言え、教師という立場をあまりにも逸脱した、近衛の暴力行為を見た新藤先生。

ショックを受けながらも真面目な彼女は、何とか近衛を止めようと立ち向かいます。

しかし逆に、生徒に対する中途半端な行動を厳しく叱責され、

全く太刀打ちすることができませんでした。

近衛教頭、新藤先生には優しく接してくれるのではないかなと、ちょっと期待したのですが、残念ながら、悪鬼のような完全なる「裏の顔」でした。

「生半可な心構えで生徒の問題に深入りしないように」と、新藤先生を完膚なきまでに言葉で叩きのめす近衛の姿は、読んでいる側も失禁しそうな恐ろしさです。

しかし本性を晒した状態の近衛に対して、歯向かったり意見を言えただけでも、新藤先生は大したものだと思います。

この辺りの対応に、新藤先生の真面目さだとか、彼女なりの純粋な「教師像」が見えてきます。ちょっと応援したくなるキャラクターですね。

純粋で真っ直ぐな新藤先生は、近衛のやり方を許すことはできません。尊敬し、憧れていた「優しい教頭先生」が、実は「地獄からやって来た悪魔」みたいな人だったんですもんね。

ショックを受けて、苦しむのも当然です。

苦悩する新藤先生の姿は、本当に気の毒で同情します。

彼女が今後、近衛に対してどのような行動を取っていくのかが、作品の注目ポイントになってきそうです。

 

副校長と近衛の過去

もう1人、重要な人物が登場します。それは、副校長の椎名

彼は過去に近衛と関係のあった人物で、どうやら近衛を憎んでいる様子です。

椎名は学校の中で、近衛から地獄の教育を受けた人びとに、次々とコンタクトを取っていきます。

もちろん、作品のキーパーソン・新藤先生にも接触してくるわけです。

近衛の最大のピンチと言える、ドキドキする展開になってきました。

過去に、近衛と椎名の間に何があったのか。

そして、近衛がどうして「地獄の教育」を施す人物になってしまったのか。

など、気になる真実が明かされていくのでしょう。

更に目が離せないストーリー展開になっています。

 

「地獄の教頭」の感想・ネタバレまとめ

いわゆる「学園もの」に分類される作品ではありますが、一切ほのぼのしませんのでご注意を(笑)

主人公の近衛教頭は、正義の味方というわけではありませんが、絶対的な信念を持って、教育に当たっています。

手段を選ばない「地獄の教育」(暴力)ですので、グロ要素も多々あります。

ちょっと「闇金ウシジマくん」や「外道の歌」を読む感覚に似ているかもしれません。

  • 闇金ウシジマくん(39) (ビッグコミックス)
  • 外道の歌(1) (ヤングキングコミックス)

 

主人公は「正義」ではないが、倒される相手が「悪党」なので、相対的に、主人公のやっていることが正しく見える感じ。

こういう感覚が楽しめる人には、ぜひオススメしたいです。

一度読み始めると、近衛という教頭のことを、もっと知りたくなります。怖いもの見たさ的な面白さのある作品です。

 

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